ゲルソン・エデュケーターは日本に3人いますが、そのうちのお一人、石黒さんが医師であるご主人と共著で「長生き野菜スープ」を出版されたのでご紹介します。
長生き野菜スープとは、ゲルソン療法のヒポクラテススープのことですが、スープの本というだけでなく、ゲルソン療法の入門書としてもおすすめです。
いしぐろクリニックの院長である石黒先生が、ヒポクラテススープを習慣にした「わずか2ヵ月で血圧が正常になり、体重が16kg減って肥満を解消しました」という経験から本書ははじまります。
「さらには、尿酸値が正常値になって、痛風がなくなりました。水虫まで完治しました。」(本書p2)
この本のわかりやすさはここ! 「目的別スープの取り入れ方(p14,15)
ゲルソン療法をお伝えするときに、とても注意しているのがその目的です。
もし、がん患者さんなら酒匂先生が設計したプロトコル通りにきちんと実行する必要があります。
ゲルソン療法は「一日数回のジュースと、取り入れやすいところだけ」、ということではうまく回復しないことがあります。
自分の健康のために取り入れるのでしたら、自分のやりたい範囲でOKです。
「長生き野菜スープ」では
健康食
治療食
ゲルソン療法
の3つにカテゴリーを分けて、それぞれどのようにスープを飲んだらいいのかが明確に示されています。
目的によってヒポクラテススープの飲み方は違いますので、ここはきちんとおさえておきたいですね。
ヒポクラテススープの美味しさとは
ヒポクラテススープは、7つのオーガニックの野菜を2時間ほどじっくり弱火で煮込み、塩を使わずムーランを使って裏ごしして仕上げます。
はじめてヒポクラテススープを飲んだ時は、「美味しい!」と思わず声が出ましたが、作ってくれた年配のご老人は「杉本さんだから、そう言ってくれるんだよ。みんな味気ないって、、」と少し淋しそうでした。
私は本当に、お世辞抜きに美味しいと思ったのに。
塩を使わない料理は素材の味に依存するので、美味しいオーガニックのお野菜を使うことがポイントです。
そして、低温でじっくりと時間をかけて煮ること。
これはゲルソン博士が、治療としての食事の料理の仕方として重視しました。
この過程で、野菜の旨味が増していき、また栄養をあまり失いません。
グツグツと沸騰させてはいけません。
こちらはトマトが多めのヒポクラテススープ。
温めず、冷製でいただきました。
ヒポクラテススープは、一定のレシピはありますが、材料さえ外さなければ、例えばじゃがいもが多め、トマトが多めと、お好みの味に仕上げることができます。
これは治療の場合もそうです。
作り方は「長生き野菜スープ」に詳しく解説されていますが、実際に作ってみたいかたは、ゲルソン療法の講座で実習できます。
私は断然うらごし派
がん治療のかたには医師のプロトコルが必要ですが、健康維持や促進、デトックスのためのスープなら、日常に取り入れるのはとてもいいことだと思います。
「長生き野菜スープ」では、ミキサーで撹拌してもOKとありますが、個人的には健康維持のためでも、ヒポクラテススープはフードミルで裏ごしするのが好みです。
バイタミックス(ミキサー)でポタージューのようにしてしまうと、なんとなく別物な気がします。
その他、ゲルソン療法でオススメの本はこちらのページでご紹介しています。
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